公認会計士は「新しいもの好き」が向いている?【CPA'sVOICE】Vol.24

今やITはビジネスに不可欠な存在となり、日々めまぐるしい進化を遂げています。
さらに、市場動向や制度改正なども変動し、監査業界においても新たな情報のキャッチアップは欠かせません。
常に正しい判断が求められる公認会計士たちは、どのような視点や観点で、変化の激しいIT環境や市場の動向に対応しているのでしょうか?

監査では新しいシステムや制度が次々登場

デジタル化が進む昨今において、ITとビジネスは切り離せない存在。
しかも、ITの進化はとどまるところを知らず、監査業界においてもIT・システム監査の需要が増え続けています。
また、監査ルールや制度なども毎年のように改正され、公認会計士は、最新のIT・システムに関する知識やITに関するビジネスに対する理解など、あらゆる情報をキャッチアップする力が求められています。
めまぐるしく変動する世の中だからこそ、中には、知識のアップデートに苦戦する公認会計士もいるようです。

「新しいもの好き」が公認会計士に向いている?

今や、あらゆる事柄がビジネスへと結びつく時代です。
新規参入のビジネスも続々と登場し、公認会計士は、ITやシステム、制度の動向だけでなく、IT関連のビジネスなど新たな業界や職種などについても深く理解しておかなければなりません。
そういう意味では、公認会計士は、最新情報やトレンドに敏感な「新しいもの好き」の方が向いていると言えるかもしれません。
実際に、当法人の公認会計士たちの間でも、新しいビジネススキームや知識を収集しながら、互いにスキルを高め合ったりしています。
ビジネスや市場動向やシステムや制度改正など、あらゆる方向にアンテナを張り、情報や知識を常にアップデートしていくことが、時代に応じた適正な判断にも繋がるのです。

情報のアップデートが不正防止や職業的懐疑心にも役立つ

残念ながら、企業の不祥事や不正取引といった問題はいつの時代にも途絶えることがありません。
多くの企業がクリアな経営を行う中で、中にはグレーゾーンを潜り抜けようと不正を働く企業があることも事実です。
さらに、抜け道が摘発されると、また新たな抜け道が作られてしまうものです。

そうした新たな抜け道を防ぐためにも、公認会計士は、最新の情報を把握し、あらゆる視点や新たな観点で監査を行う必要があります。

また、実際に、監査を行う中で違和感を抱いた際には、職業的懐疑心を持ちながら徹底的に追及することも大切です。
時には、徹底的に追及した結果、どうしてもクリアにならず、監査を打ち切らざるを得ないこともあるでしょう。

フラットで正しい監査を行うためにも、公認会計士には、新たな市場の動きや情報、データを逃さずにキャッチする鋭い感度が必要なのです。

▼公認会計士の「職業的懐疑心」についてはこちらの記事をチェック!
公認会計士として身につけるべき「職業的懐疑心」とは?【CPA'sVOICE】Vol.18

まとめ

システムや制度、市場の動向など、めまぐるしく変化する世の中だからこそ、公認会計士は、常に新たな動きや情報を敏感にキャッチする力が求められます。
経験やノウハウを活かしながらも、時には新たな手法や考え方を取り入れることも必要でしょう。
企業のクリアな経営を守るためにも、様々な方向にアンテナを張り、いつでも最新情報やデータをキャッチできるような感度を磨き続けることが大切です。

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