公認会計士以外に持っておくと良い資格【CPA'sVOICE】Vol.14
公認会計士として活躍するには、公認会計士以外にどのような資格を持っていると役に立つのでしょうか?今回は、スキルアップやキャリアアップにも役立つ、公認会計士以外の資格について紹介します。
公認会計士以外の資格も役に立つ?
監査法人で活躍する公認会計士たちは、公認会計士以外の資格も保有しているのでしょうか?監査法人では、公認会計以外の資格を積極的に求めることはあまり多くはありません。
しかし、監査基準やルールがめまぐるしく変化する監査業界においては、幅広い知識やスキルが役立つシーンも多くあります。
実際に、公認会計士として活躍の場を広げたり、キャリアアップを目指したりする上で、他の資格取得に励む公認会計士も少なくありません。
公認会計士業務に役立つ3つの資格
では、どのような資格が公認会計士の業務に役立つのでしょうか?
ここでは、公認会計士業務に役立つ3つの資格をご紹介します。
CISA(公認情報システム監査人)
■CISA (Certified Information Systems Auditor)とは?
CISAは情報システムの監査および、セキュリティ、コントロールに関する高度な知識、技能と経験を有するプロフェッショナルとして当協会が認定する国際資格で、日本語では「公認情報システム監査人」と称します。
ISACA東京支部より抜粋
CISAは、情報システム監査に関する資格として長い歴史があり、国際的にも広く認知されている資格です。
各企業でIT化が進む昨今、監査業務においてもITやシステムに関する知識が求められ、CISAはシステム監査を迅速に行ううえで大いに役立てられています。
国家資格ではありませんが、今やIT関連のシステム監査において欠かせない資格のひとつです。
ビジネス実務法務検定
ビジネス実務法務検定試験®とは?
自分を守る、仕事の法律入門です!
ビジネスにおいて業務上のリスクを未然に察知し、法的にチェックし、問題点を解決に導く法律知識は、法務部門に限らず、全てのビジネスパーソンにとって必要不可欠な能力です。
そのための基礎となる実践的な法律知識をバランスよく効率的に学ぶことができます。
東京商工会議所 ビジネス実務法務検定試験より抜粋
ビジネス実務法務検定は、その名の通り、ビジネスにおける法律知識を身につけることのできる資格です。
公認会計士は、会計・監査の専門家として、企業の会計業務をサポートしたり経営状況を確認したりする役割を担っています。
公正な監査業務を行うためには、あらゆる観点での法律的な知識が欠かせません。
ビジネス実務法務検定は、会計士としてより一層知識を深め、監査スキルに磨きをかけるためにも、取得をおすすめしたい資格です。
実際に、法律的な知識の専門性を深めるだけでなく、会計士としてのキャリアアップをはかるうえで取得を目指す公認会計士もいます。
公認不正検査士
ACFE(公認不正検査士協会) について
ACFE( Association of Certified Fraud Examiners; 公認不正検査士協会 )は、世界的な規模で不正対策に関するトップ レベルのトレーニングを提供しています。
~中略~
日本においても高まりつつある不正対策の必要性に応えるべく、 ACFE 本部 と協力して不正対策に関連する活動・教育などの日本国内への普及・ 展開を行っています。
一般社団法人 日本公認不正検査士協会より抜粋
公認不正検査士は、あらゆる不正への対策として不正防止や早期発見に取り組むためのトレーニングを行い、知識を身につける資格です。
日本においては2005年に米国ACFE本部とのライセンス契約に基づいてスタートしました。
企業の公正な経営を監査する立場である公認会計士にとっては、業務の延長線として取得を目指しておきたい資格のひとつです。
あかり監査法人は、公認不正検査士協会の一員でもあります。
資格取得支援を行っている監査法人もある
公認会計士以外にも監査業務に役立つ資格は数多くありますが、公認会計士としての業務に励みながら資格取得を目指すのは難しいとお考えの方も多いことでしょう。
例えば、CISA(公認情報システム監査人)を取得する場合、受験費用や講座受講料を合わせると数十万円の費用がかかり、講座のために仕事を調整しなくてはならないなどの事情もあって、取得を諦めてしまう公認会計士もいるようです。
また、法人によっては、これらの資格の保有者を個別に応募しており、公認会計士に新たに資格取得を求めることは積極的に行っていないといったケースもあります。
一方で、中にはスキルアップやキャリアアップに向けて、資格取得支援を行っている法人もあります。
あかり監査法人では、業務に必要な資格であることを条件に、公認会計士の職員のさらなる資格取得支援を行っています。
大手法人を含め、会計士業界の中では、こうした資格取得支援を行っている法人は珍しいかもしれません。少数精鋭だからこそ、個々のスキルアップや専門性の高さが大きな武器になると考えています。
実際に資格取得支援を活用して、CISAを取得した公認会計士のインタビューもご紹介していますので、ぜひご一読ください。
▼CISAを取得した公認会計士のインタビューはこちら
資格取得支援制度を活用して業務範囲を拡大。スキルアップで目指すさらなる成長
まとめ
今回は、公認会計士として持っておくと良い資格についてご紹介しました。
ITの進歩や監査ルールの更新などにより、監査業界は大きく変化しています。
だからこそ、公認会計士にとって知識のアップデートは必要不可欠。
IT関連や法律にまつわる資格を取得することで、専門的な知識が深まり、公認会計士としてのスキルアップ、キャリアアップにも繋がるのではないでしょうか。
あかり監査法人では、公認会計士のさらなるステップアップとして、資格取得支援も行っています。
「専門知識を深めたい」「働きながら資格取得を目指したい」などとお考えの方は、ぜひご相談ください。