公認会計士に英語力は必要?英語ができない場合はどうしたらいい?【CPA'sVOICE】Vol.1
公認会計士を目指す上で、「どんな人が採用されやすいの?」「本当に必要なスキルって何なんだろう?」など、疑問は尽きないのではないでしょうか。
調べれば調べるほど「ぶっちゃけ本当はどうなの?」と思うこともでてきますよね。
そこで、現役の公認会計士が、現場の実態を踏まえて皆さんの疑問にズバッと回答!
今回は、多くの方が気になっているであろう、”英語力”についてお答えします。
「公認会計士になるには英語力が必須なの?」「語学力に自信がない場合はどうしたらいいの?」…そんな疑問をすっきり解決します。
英語が話せないと公認会計士になれないの?

「公認会計士になるには英語力がないと選考ラインにすら乗れない…」
そんな噂を耳にして、絶望している方もいるかもしれません。
最初に結論をお話しすると、公認会計士になるために、英語力は必須ではありません!
もちろん、語学力があるに越したことはないのですが、それはどの業界でも同じこと。
英語が話せないからといって、それだけで不採用!なんてことは一切ありません。
ただし、いわゆるBig4と呼ばれる大手監査法人や、海外案件を多く担当している法人の場合は、英語力が求められます。
むしろ語学力が活かせることをアピールポイントのひとつとしているわけです。
中でも、大手監査法人でゆくゆくパートナーを目指そう!と考えるならば、英語力は必須。
大手監査法人の場合は、語学力が乏しいと「昇進ラインには乗れない」と思っておいた方が良さそうです。
語学力が求められないのはなぜ?
先述の通り例外はあるものの、多くの監査法人では、英語力は「あれば尚歓迎!」というレベル。
必須条件として求められているわけではありません。
では、一般的なイメージや世に飛び交う噂とは違い、公認会計士に語学力がMUSTではないのはなぜなのでしょうか?
理由は法人によって様々でしょうが、ここでは一般論として私が所属する監査法人を例にあげてご紹介します。
・そもそも英語を使うシーンが少ない
・英語が必要な案件は語学力が堪能なスタッフが対応している
・会計士としてのスキルや経験を重視している
・日本語でコミュニケーションを取れることの方が重要
もちろん、業務の中で英語を使うシーンが全くないというわけではありませんが、国際部にでも配属されない限り、ほとんどの人は日常的に使うほどではない、というのが実態。
しかも、ありがたいことに公認会計士の中には語学が堪能な職員も多く、どうしても英語で対応しなければいけない時には助けてもらえるのです。
英語力に自信がない場合でも、会計士としての知識や経験があり、日本語でのスムーズなコミュニケーションが取れれば、十分に公認会計士としての活躍は可能です!
まずは日本語でのスムーズなコミュニケーションを!
「英語力がないと公認会計士になれないの?」という疑問の答えはNO!
実際に私の知る限りでも、英語が苦手な公認会計士は数えきれないほどたくさんいますが、皆それぞれのフィールドで活躍しています。
もちろん、語学力があることでプラスになることも多いでしょう。
でもそれ以前に、まずは会計士としての知識やスキルや、日本語でのスムーズなコミュニケーション力を身につけることが大切!
多くのクライアント企業にいるのは、日本人の社員さんなのです。